荻尾 明日海『団地の給水塔の現状調査とその保存・利活用方法』
高度経済成長期の団地に付随して建てられ、いま静かに解体が進む給水塔を対象に、その現状調査と類型化を踏まえて保存・利活用の可能性を探究した、完成度の高い修士設計である。広域的なマッピングや形態分析によって給水塔を「無意識に記憶される風景の装置」として位置づけ直し、その外観を大きく変えるのではなく、柵や内部空間に着目して「眺める存在」から「関わる存在」へと転換しようとする視点は的確である。五つの異なる敷地への具体的提案は、個別解にとどまらず、今後の団地再生に対する一つの規範を示すものであり、設計を主とする修士研究として独自性と社会的意義を十分に示している。
寺山 宇洋『都市の不整形地におけるファサードの自律性と 住宅デザインへの応用』
小原 久奈『バイブルキャンプ場における「コイノニア」を支える空間構成の研究 ー奥多摩福音の家を対象とした改修提案ー 』